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«« 名水がコーヒーを旨くする

じー、山頂へ行く。その2 »»

ニセコじー
2007-02-23 09:16

「チョコ、食べる?」ゴンドラの中で、隣のカップルの男が、女に向かって言う。ゴンドラの中の何とも言えない緊張感が、なんとも力が抜ける。

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チケット売り場付近から見上げる今日のニセコアンヌプリは曇りだった。山頂へのゲートはオープンの状態だ。ようやく中腹に着きゴンドラを降りて、次のリフトに乗り上を目指す。今日は、外国人観光客よりも日本人の利用者が多いようだ。平日でも、乗り継ぎのリフト乗り場は、混雑している。

とりあえず、一番上のリフトまで乗り、山頂ゲートの様子を見ようと思った。もし天気が良くなれば、山頂を目指すこととする。2番目のリフトを乗り、まわりを見渡すと、先ほどの曇り空が一転、快晴が広がった。ニセコでは滅多に無いチャンスだ。晴れが長続きしないのもわかっている。リフトを降りると、観光パンフレットに出てくるような晴天のニセコのスキー場風景が広がる。ここもすでに沢山の人だ。

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天気予報では、最低気温、零下10度、最高気温零下2度。天気は曇りの予報。山頂付近はもっと寒い。天気が晴れているうちに山頂に近い最後のリフトへ急ぐことにした。同じく山頂を目指す人で、リフト乗り場は、50メートルくらいの行列ができている。早く並ばないと行列はアッという間に100メートル近く延びていく。リフトに乗る順番を待つ間、また、雲がかかってきた。

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待つこと10分、ようやく一人乗りのリフトに乗り込む事ができた時には、すでに辺りは雪がちらついてきた。風も冷たい。ここでリフト終点。山頂にもっとも近い場所だ。と言っても、ここから山頂までは、歩いて20~30分の距離がある。

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夏、五色温泉の反対側の登山口から山頂へ登ったことはあるが、冬、このルートは初めてだ。山頂ゲートは開いている。狭いリフト下り場は、ここから山頂へ向かう人で溢れかえっていた。「上に登って運がよけりゃ絶景が拝めるかもしれない」と周りの誰かが言う。
風は強くないが、雪が降って山頂は見えない状態。

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それでも次々に山頂ゲートを越えて山を目指していく。山頂に向かう事にした。ここからはスキー場エリア外、何があっても自己責任エリアだ。もし天気が悪ければ引き返すことにすれば良い。山頂へ向かう列に続き歩き出した。
登り出すとやはり結構な急斜面だ。雪は圧雪されている。先人の登った跡にブーツのかかとを合わせないと足が滑って上手く上がれない。上を見上げるとすでに100人以上の人の列が山頂を目指しているのが見える。

この日のために、朝の通勤では、階段を使って足を鍛えてきたのだ。地下道から地上まで階段を上り、更に9階のオフィスまで階段だ。それでもこの雪山の状況とは違う。荷物を抱えての雪山登山は、かなりキツイ。人口的な建物は踊場など平らな部分があるので多少楽なのだが、雪山では、延々と足場の不安定な階段?が続く。10分も登れば息が切れそうだ。足がもう上がらない。少し横にそれて休むことにした。
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その横を一列に次々と登っていく。喉はカラカラ、リックに用意してきたペットボトルのお茶を飲む。お茶は寒さで半分シャーベット状になっていた。斜度がかなりあるので、物を落とさないように気をつけなければいけない。登ってきたリフトの降り口が小さくかすんで見える。そしてその方向からこちらに一列になって登る人が見えた。

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少し休んだだけでかなり楽になった。また、列に続いて上に向かうことにした。また、急に晴れ間が顔を出した。山頂方向を見上げると、山小屋がうっすら見えてきた。山頂までは近いようだ。息は切れるが、一歩一歩進む。ようやく山の尾根に到着。すでに何人かがここで休んでいる。ここまで登ると山頂まではすぐ近くだ。周りを見渡すとここの場所だけが晴天で、下は曇っているようだ。ここは多少平らな場所なので、回りの何人かがやっているようにゴロンと横に転がって休憩することにした。横になると体の疲れが一気に取れるようだ。目を開けると青空に薄い雲が動いている。風も穏やか。

休憩を終え、再び登り始めた。行列の一行は先に登ったようだ。ポツリポツリと登る人の跡を見ながら上を目指す。足跡の階段を頼りに一歩一歩上に登る。ここから急に風が強まる。体に叩きつける横風が痛いほどだ。帽子の網目から風が突き刺さる。ボードの板を風除けにして登る。ゴーグルが雲って視界が悪いので外すことにした。足跡の階段を頼りに登っていたが、時々視界が悪くて踏み外すからだ。人の集団が見える。

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ようやく山頂に着いたようだ。まわりは真っ白。山頂には30人ほど居た。山小屋は雪が建物の壁に張り付いて真っ白。小屋の中に入ってみることにした。ここにも15人ほどの人がごった返していた。山小屋といっても何も無い8畳間ほどの空間だ。窓がひとつあるが、よく見えない。

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風が少し強いので、少し風が静まるまで待つことにした。それでも5分、10分の休憩で真っ白な視界の中を皆、次々に滑って降りていく。

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山小屋の中で待っていると入口の扉がバタバタと風に吹かれて音がする。数十分後、扉の音も静かになり外へ出てみた。風は治まったようだ。太陽もやや顔を出した。慌てて手袋を外してシャッターを押すが、かなり寒い。寒くて指が上手く動かない。三脚も軽いものを用意していたが、三脚が凍って上手く足が伸びない。この静けさはあっという間で、3分後は再び嵐だ。

以前、山頂から360度のパノラマ撮影を行う予定だったが、パノラマ撮影機材のセッティングは微妙な調整が必要で最低10分はかかる。これだけめまぐるしく天候が変化すると撮影は不可能だ。また機材はえらく重い。今回の目的はこのパノラマ撮影が可能かどうか、または代わりに写真か動画で記録することで登ったのだ。

小屋に戻り、天気が回復するのを待つことにした。携帯を見ると気温が低いのでバッテリーの消耗が激しい。フル充電したはずの携帯が、もうすぐ切れそうだ。携帯のバッテリーを外し、直接、バッテリーを手の平や息で暖めた。これを携帯にまた戻すと元のフル充電マークに復活した。なるべく体温に近いポケットなどに入れておくのがベストだ。それでも山頂での携帯の電波状態は驚くほど良く安心だ。自分の携帯はauだが、他の人も、小屋の中から電話をしていたが、そのFOMAも電波状態は良いようだ。

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外の様子を扉を開けて見ると風は更に強くなっていた。雪も降っているというか叩き付けているという表現が正解だ。ふわふわと雪が舞ってくるのとはわけが違う。視界は10メートルがやっとの状態。扉を開けると、そこから先に見える木の矢印の看板がやっと見えるぐらいだ。まだ、お昼なので待つことにした。

●参考サイト
ニセコ雪崩情報のサイト
http://niseko.nadareiyan.info/?month=200702

ニセコローカルルールの情報
http://www.grand-hirafu.jp/rule/file-j.html

(マイサイトに動画置いておきました。http://stage6.divx.com/raumu9/show_video/1128124)

つづく

         

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ニセコの山に登っては、日々の不摂生を後悔する札幌在住者。自然と温泉と街ネタと、フツーのニセコを書きます。
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