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MovieWalker 編集部ブログ
日頃、記者会見や試写会などの取材に東奔西走し、業界の酸いも甘いも知るMovieWalker編集部メンバーによる
レポートに書けないこぼれ話!!

2008年05月14日

マーサ
2008-05-14 13:25

yaminokodomotati.jpg
何度「最悪っ!」と心の中で吐き捨てたかわからない。
もちろん映画自体のことではなく、登場する搾取者たちに対して。

阪本順治監督の渾身作「闇の子供たち」は、児童買春、人身・臓器売買という現実の問題をえぐる。私たちが普通に生活していると目に入ってこない現実を。
報道、書物などから得られる出来事の事実の断片は知っていても、それがどのような実態なのかは日本に安穏と暮らしていてはなかなか感じられない。
子供たちは、訳もわからず連れてこられ、檻に閉じこめられ、外国人(日本人含む)に買われていく。ある者はペドファイル(小児性愛者)に性の玩具にされ、病気になったらゴミ同然に捨てられる。ある者は生きたまま臓器を抜かれ、殺される。何の希望もない悲惨すぎる事実。まさに地獄。

それを具体的な映像として見ると、細部は鮮明になり、搾取者の卑劣極まりない最悪な行為が牙をむいて襲いかかってくる。
描写はあえて抑えてある(センセーショナルに扱ってしまうと、加害者を煽ってしまう恐れがあるため)。それでも免疫のない人にとっては刺激が強いかもしれない。


本作はほとんどがタイでのロケのため、タイ語(日本語字幕)が話され、最初はドキュメンタリーのような錯覚を受けますが、日本人俳優と現地俳優&子役が出演する劇映画です。
日本人ジャーナリスト(江口洋介)とNGOに参加している女性(宮崎あおい)を中心に、目指すところは同じだが考え方が異なるので足並みが揃わない。そして、これらのやりとりに相当な葛藤ドラマが展開されます。

プレス資料を読んで凄いと思ったのは、自身が一時失声に陥ったという監督の言葉。
生半可な考えでは描ききれない題材なだけに、現実を見据え、社会に与える影響や責任を考え、搾取される子役に対しては細心の注意を払い、真に伝えるべきことをコントロールし映像化する、という想像を絶するプレッシャー。
これらの負の問題に向き合ったその姿勢と勇気に拍手を送りたい。


“ダークな話を描くと傑作と言われる”という傾向は嫌いなんだけど、
要所要所での登場人物の言葉が心にずしりと来る脚本、大波が何度も訪れるも筋が通った構成、印象に残るシーンの数々は、観客の魂を揺さぶる。原作とは異なるアプローチは本作における問題提起を確実のものにしていると思います。

硬派な映画だけど、目を背けず、ひとりでも多くの人に観てほしいと切に願います。


■「闇の子供たち」
2008年夏休み、シネマライズ ほか全国順次ロードショー
(c)2008映画「闇の子供たち」製作委員会
公式サイト

2008年04月11日

マーサ
2008-04-11 19:33

afterschool.jpg
内田けんじ監督の3年ぶり2作目となる新作「アフタースクール」を試写室で観てきました。
デビュー作の「運命じゃない人」(2004)は、フツーのサラリーマン(と彼に絡む人々)の奇妙な1日を複数視点で描いたハート・ウォーミングなサスペンスで、しかもカンヌで4冠を獲っています(未見の方は是非)。

今回も、(よい意味で)目まぐるしいストーリー展開にきっとニヤリとしますよ。
この人のストーリーテリングで見事なのは、その緻密な設定に基づく状況を“笑い”に転化させるところ。
探偵、大金、ギャング[日本だからヤクザ]、ファム・ファタルなど、通常のノワール的設定をポップにし、しまいにはハートフルにしてしまうんです。

今作では、複数視点の描写は要所要所でドカンと発揮されるものの、前作よりは影を潜めています。
しかしその一方で、物語が進むに連れ丹念に積み上げられた状況がスコーンと変わる、いわゆるどんでん返しが待っています。

しかも、キャスティングが絶妙すぎるほどぴったり。
大泉洋をはじめ、佐々木蔵之介、堺雅人、常盤貴子、田畑智子らが出演しているんだけど、役柄にハマリまくってます。
なにしろ、キャスティングの肝が、「よい人にも悪い人にも見える顔」だったらしいから。
まさに2転3転する脚本を活かすキャスティングに拍手!

先を読もうとすると割と頭を使うので、元気なときに観たほうがいいかも。
事前情報(ストーリー)は知らなくて結構。是非映画館で味わってみてください。


関連記事

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【ゆうばりファンタスティック国際映画祭 速報2】
「アフタースクール」の大泉洋や田畑智子らが登壇
ぷぷっと笑える素顔や爆笑撮影秘話が飛び出し、会場は大盛況


■「アフタースクール」
5月24日(土)より、渋谷シネクイントほか全国ロードショー
(c)2008「アフタースクール」製作委員会
公式サイト

2008年03月11日

マーサ
2008-03-11 23:41

yashikionna.jpg
ベアトリス・ダルの新作ホラー「屋敷女」は、“コワイもの見たさ”でふらっと観に行くと返り討ちを喰らいそうなくらいのホラーですよ。

先日公開されたフレンチ・ハード・ノワール「裏切りの闇に眠れ」(2006)でギャングのボスの女として存在感を見せた彼女。
今度は、前身黒ずくめ、長いストレートの黒髪をした謎の恐怖女に扮してます。どことなく“口裂け女”っぽい。

本作は“家の中”で展開する恐怖描写のため、ほぼワン・シチュエーション。
出産間近でパンパンに張ったお腹の女性(アリソン・パラディ)が、どこからともなくやってきたダル姉演じる屋敷女から執拗に追われます。
追われる女性の設定が“妊娠中”ということで、緊張感と恐怖が倍増(&しかもなんか痛そう。男にはわかんないけど)。

いや、突き抜けちゃってるよ、凄いよ・・・
屋敷女が大っきなハサミを持って、あんなことやこんなことを・・・(自粛)。

——と、あとは観てのお楽しみ、ということで。
オープニングのタイトルバックが非常におどろおどろしいので、なんとなく(これから始まる恐怖描写への)準備ができるかも。
私自身、ホラー映画はあまり得意ではなく、○×△描写にいちいち「うーわー・・・」と反応してしまいました。
しかしながら、ある程度腑に落ちるストーリーと監督の恐怖演出のおかげで、十分納得できる“観られる”映画です。


■「屋敷女」
初夏、ライズXにてロードショー
配給サイト
[c]LA FABRIQUE DE FILMS- BR FILMS

2008年フランス映画祭(3/13~3/16東京六本木、3/16~3/18大阪なんば)にて一足先に上映。

2008年02月12日

マーサ
2008-02-12 23:38

nocountry.jpg
待ってましたっ!
と思わず言ってしまいたくなるジョエル&イーサン・コーエン監督の最新作「ノー・カントリー」。
だからコーエン作品は好きなんだー!、と思ってしまう出来ですよっ!!

――と声を荒げて言わずとも、すでに批評家らから絶賛、アカデミー賞では最多8部門でノミネートされているほか、各映画祭で受賞・ノミネートが相次いでいるんで、もう折り紙付きですな。観るしかないですな。

お話は、ひょんなことから大金をネコババした男(ジョシュ・ブローリン)が、ハビエル・バルデム扮する殺し屋(かなり異常)から追われるという大筋です。
とまぁ、ここまでは(映画では)よくある話。

でも、ここからコーエン兄弟の本領発揮。

まず、この殺し屋(かなり異常)は、おかっぱ頭なのに顔がコワイ(上の写真)。
そして、会話を繰り広げる雰囲気がまたコワイ。
最初は普通の会話をしているかと思いきや、徐々に異様さを帯びてくる。
セリフに語らせず、観客に感じさせる監督の手腕に脱帽。これが本当の“ゾクゾク”です。

しかも、すんごい武器を持ってます。この武器が発する音が凄まじい。
(この武器の使い方とその発する音を聞くだけでも観る価値はあるかと。素晴らしいサウンド・デザイン)
トリッキーでかなりバイオレンス。

なんかもうコイツ(かなり異常)の印象が強烈すぎるんですけど、
予想を裏切るストーリー展開はシャープさキレキレで、省略の美学が徹底されてます。まさに映画のお手本。

これを見逃す手はないです!


今月25日のアカデミー賞の行方が気になりますなぁ。


■「ノーカントリー」
3月15日(土)、日比谷シャンテシネ他全国ロードショー
(C)2007 Paramount Vantage, A PARAMOUNT PICTURES company. All Rights Reserved.

2007年12月28日

マーサ
2007-12-28 14:45

ある1枚の映画チラシにドキリとした。
どんよりした曇り空の下、アメリカの“自由の女神”像の首がない。
これだけでもかなりインパクトは強い上に、
しかも、文字がない(あるのは「2008」という年度のみ)。
つまり、映画の名前がないのだ。

「タイトル不明の謎の映画」――
手掛かりは、予告編と全米で公開される日付(2008年1月18日)、
そして数枚の写真がアップされているだけの公式サイト。
監督も出演者も何もわからない。

昔、「ターミネーター2」('91)が極力情報を出さないプロモーションで大ヒットしたけど、これは映画の名前すらない。


プロデュースは、「エイリアス」「LOST」というテレビ・シリーズをヒットさせ、「M:i:Ⅲ」の監督に大抜擢されたJ.J.エイブラムス(なるほど)。

予告編を是非観てほしい。
>>“タイトル不明の謎の映画”予告編

「LOST」をさらに大規模にしたかのような混乱シーン、
9.11テロを思わせる異常事態、
並々でない緊迫感に期待は高まりますぞ。

情報が少なく、かなり観たい気にさせられる。
ただ、情報はちらほらと出ているようなので、いろいろとネット内を調べてみよう。

J.J.エイブラムス、やってくれます。


■“タイトル不明の謎の映画”
2008年春全国ロードショー
公式サイト(海外)

2007年12月18日

マーサ
2007-12-18 23:45

nightwatching.jpg

オランダを代表する絵画の巨匠にして、映画や写真の照明技法“レンブラント・ライト”の由来でもあるレンブラント・ファン・レインの生涯を描いた「レンブラントの夜警」を観てきました。

有名な画家の多くがそうであるように、レンブラントもまた波乱の人生を歩んでいます。
特に、市警団を描いた、彼の代表作「夜警(nightwatching)」の完成後、絵画制作の注文が激減したということに、何かしらの謎・不思議さを覚えますよね。

本作の冒頭はこのように始まります。
暗闇の中で、中央に置かれたベッドに差す光。
まるで舞台のような空間で、マーティン・フリーマン扮するレンブラントが「夜警」に登場する市警団に襲われるシーンから始まります。

とても妙な気分にかられます。
映画を観ているのに、絵画的、演劇的、なんです。

レンブラントの映画を撮るんだから、レンブラント・ライトばりばりのドラマティックな映像なんだろう、と多くの人が思うでしょう。
実際、全体を通して、暗闇に人物が浮かび上がる映像は多用されています。
人物から人物へと交互に映すカットつなぎは使われず(あったとしても人物のバストアップ、トラックアップ、トラックバック等)、引き気味のショットが多い。
カンタンに言うと、ハリウッド的な派手さがないんです。
そのせいか(焦)、最初の30~45分間くらいは、物語がなかなか動かなかったせいもあって、正直ちょっと退屈します・・・。

しかし、後半、物語が進むにつれ、今まで観ていた断片がつなぎ合わされ、ひとつの解らしきものが導き出されます。
「ああっ、もっとちゃんと観ておけばよかった!」が素直な感想です。
「「夜警」にこんな劇的な裏ストーリーがあったなんて!」と。

美術に精通しているピーター・グリーナウェイ監督が、創作も含め、ときに「ダ・ヴィンチ・コード」ばりの謎解きも交えて、撮っています。
「夜警」の背景にあった様々なことが、映像として展開され、絵画として再構築されている妙。
“nightwatching”や冒頭の舞台装置に符合する作り、市警団の企み、そして、彼を愛した3人の女性等々、ひとりの画家の人生を多角的かつ魅力的に描いています。

決して万人にはおすすめできませんが、観る人が観たら興味深い作品になっていると思います。


■「レンブラントの夜警」
2008年1月12日(土)、新宿 テアトル タイムズスクエアにてロードショー
公式サイト
(C)Nightwatching B.V. 2007

p.s.
昨日、試写を観て帰宅後、自宅のレンブラント本を眺めていると、あのシーンでのポーズ、あのシーンでのオブジェクトでさえ、絵画からの引用であることに気づきました。
レンブラント画集を事前にぱらぱらと見ておくと、より映画が愉しめること間違いないです。

2007年12月07日

マーサ
2007-12-07 21:30

nisesatsu.jpg

完璧な贋札――。
どこかサスペンスな響きに誘われ、「ヒトラーの贋札」の試写会に行ってきました。
タイトル通り、第二次世界大戦、ドイツでのお話。
題材が、強制収容所での出来事のため、どうしても暗い話になってしまうだろうと確信を持って鑑賞。

ナチスに捕らえられた世界的贋札師と印刷技師らが、強制収容所内で
“完璧な贋ポンド札”を作るよう命令される。
(贋札を作ることで、ナチスの敵国である英国の経済を破綻させるのが狙い)
ナチスには協力したくない。しかし、従わなければ即刻銃殺。あるいはアウシュビッツへ移送。死は避けられない。
そして、贋札作りが進んでいきます。

紙幣贋造に携わる彼らは、ナチスにとっても作戦が成功するか否かのカギを握っているため、ふかふかのベッドに温かい食事という好待遇を受ける。
一見すると、整えられた部屋で穏やかに仕事をしている作業者のように見えるけれども、壁の向こうでは、同胞や仕事仲間が家畜のように殺されていく狂気の世界にいるんです。
加えて、凶暴なナチス士官による非人間的ショッキング・シーン(狂ってる!)が繰り広げられる現実。
死が当たり前のように傍にある世界で、“首の皮一枚つながっている”ギリギリの状態を辛うじて生きているというギャップが、緊張感を加速させます。
彼らの運命はどうなるのか――というのは観てのお楽しみ。

本作は、ホロコーストの渦中にあった人々を、“贋札作り”というこれまでに描かれてこられなかった視点から描いていて、映画には様々なアプローチがあることを改めて思い知らされます。

観終わった後は、案の定、史実に対してずーん・・・と気が重ーーくなる(これはもう仕方がない)。
しかしながら、重いテーマを扱いつつも、(ちょっと語弊があるかもしれませんが)エンタテインメントとして観ることができると思います。
考えたらその分返ってくる、渋い映画です。


■「ヒトラーの贋札」
2008年1月19日(土)シャンテシネ京成ローザ10他全国順次ロードショー
公式サイト

2007年11月01日

マーサ
2007-11-01 11:50

foofighters01.jpg

 中井貴一主演・プロデュース日中合作映画「鳳凰 わが愛」の初日舞台挨拶チケットがただいま販売中です。

 第20回東京国際映画祭のオープニング・ナイトでも上映された本作は、刑務所で出会った男女が時代に翻弄されながら三十年に渡る壮絶な愛を綴った恋愛ドラマ。
 中国で「ヘブン・アンド・アース」(2003)が絶賛された中井貴一が、全編中国語に挑んでいます。

 今週11月3日(土)に封切られるにあたり、恵比寿ガーデンシネマにて初日舞台挨拶が実施されます。
 主演の中井貴一が登壇予定。
 キイっちゃんは本作のプロデュースも務めているので、主演・プロデューサーという2つの観点から、映画が完成するまでの裏話を聞けるはず。
 舞台挨拶に立ち会うと、その映画に携わった人々の気持ちが伝わり、映画とより深く接する感覚を味わえますよ。
 是非この機会を見逃さないように。

>>「鳳凰 わが愛」の初日舞台挨拶チケット

2007年10月23日

マーサ
2007-10-23 23:50

foofighters01.jpg

骨太ロックとキャッチーなメロで魅了する、アメリカ代表格バンド「FOO FIGHTERS」。
ニュー・シングル「The Pretender」は、バンドそのものを体現するかのようなソリッドなロック・チューン。
そのPVも、フーファイのソリッド感を上手く表現していてとてもいい。

だだっ広いガレージ(スタジオ?)内。
楽器機材が置かれたステージ(に見立てているスペース)。
“赤い壁”に反射する整然と並ぶ蛍光灯。
ステージ上に、デイブ・グロールが登場。
彼の対面には黒い直線が、その先の空間を画するように横に敷かれている。

監督はサム・ブラウン。最近作では、ジェイムス・ブラントの「You're Beautiful」(雪が降る中、ジェイムスが上半身裸であぐらをかいて座って、ポケットの中から時計やらなにやら目の前に並べているクリップ)。

下のプレイヤーをクリックすると「The Pretender」のPVが再生されます。最後までごゆっくりどうぞ。

※バンド提供の動画素材サイトより。
http://musicbox.sonybmg.com/videos/foo-fighters/the-pretender


シンプル。
広大な空間を最大限に利用した、思いっきりソリッドなカメラワーク。
PVはこうあるべきと思わせるインパクトのある構成。
う~ん、気持ちいい!!!


■「FOO FIGHTERS」
「Echoes, Silence, Patience & Grace/エコーズ、サイレンス、ペイシェンス・アンド・グレイス」
foofighters02.jpg
「FOO FIGHTERS」公式サイト(日本)
http://www.bmgjapan.com/foofighters/


以下、個人的に好きなカットBEST3
 ↓ ↓ ↓

続きを読む "「FOO FIGHTERS」新作PVのソリッド感がクる!" »

2007年10月12日

マーサ
2007-10-12 23:50

ちょっと前ですが、SUMMER SONIC '07にも出演した「INTERPOL」のプロモ映像がとてもよい。

INTERPOL01.jpg

シングル「The Heinrich Maneuver」のPVは、稀に見るゾクゾクする映像。
撮ったのは、「サスペクト・ゼロ」(2004)「シャドウ・オブ・ヴァンパイア」(2000)のE・エリアス・マーヒッジ監督。

ワンカットのスローモーションなんだけど、みるみるうちに変化していく。
このスローモーションが、“何が起こるんだろう”というサスペンスになっていて、様々な想像を刺激する。
ズーム・バックが効いていて、コラージュ感がたっぷり。
日常生活の一部分を切り取ってはいるけど、その世界はシュールレアリスム的なアルバム・ジャケットのような印象。まるでヒュー・サイムのアートワークを見ている感じ。
かなり秀逸です。

フルバージョンのPVは、youtubeにて「INTERPOL」と検索すると見つかります。
Interpol - "The Heinrich Maneuver" Music Video (3分28秒)
※音も一緒に聴いてください。そして最後の結末までじっくりどうぞ。


■「INTERPOL」
「OUR LOVE TO ADMIRE/アワー・ラヴ・トゥ・アドマイヤー」
INTERPOL02.jpg
「INTERPOL」公式サイト(日本)
http://www.emimusic.jp/intl/interpol/

2007年10月05日

マーサ
2007-10-05 23:30

kingdom.jpg
ジェイミー・フォックス主演のサスペンス・アクション。
いや~、興奮です。

冒頭からマシンガンのように繰り出される情報量の多いタイトル・バックに目を回すはず。
アメリカとサウジアラビア(キングダム)の20世紀初頭から現在までの経緯と関係性が、わずか2分程度に凝縮されています。

サウジアラビアの首都リヤドの外国人居住区にてテロが起き、大惨事の現場(!)で幕を開けます。
ハリウッドの基本力を感じる、テロ現場のプロダクション・デザイン。
そのテロ現場にFBIが乗り込み、現地警察と一緒になって、テロの首謀者打倒のため動きます。
最初はうまくいかないながらも協力し、徐々に敵を追い詰めていく。

テーマは、対テロ・因縁といったところで、とても根が深い問題ですが、
エンタテインメントとしてきっちり昇華されているので、とてもよい仕上がりです。

いつのまにか、呼吸が荒くなり、胸で息する自分がいました。
息切れする映画は久しぶり。
大迫力のアクション・シーンはかなり見もの。これは映画館で観るべき。


■「キングダム 見えざる敵」
10月13日(土)全国ロードショー
公式サイト

2007年10月02日

マーサ
2007-10-02 23:20

theOC_01.jpg

ディラン&キャサリン(なだぎ武&友近)のコントがなんだか頬笑ましい。
海外ドラマの日本語吹替をパロった、大袈裟で独特の口調とジョーク。
キャサリンは架空キャラだけど、ディランはご存知「ビバリーヒルズ高校白書」シリーズ(1990~2000)のキャラ。このシリーズを知ってる人なら、ディラン&キャサリンの笑いのツボに、より深く入るはず。

この「ビバヒル」の現代版とも言えるドラマがあります。
その名は「The OC オー・シー」。
(OCとは、オレンジ・カウンティの略。カリフォルニア州オレンジ郡)
もうすでにDVDは世に出ているので、チェックしている方も多いでしょう(東京では本日10/2深夜からテレビで始まりますね)。

このシリーズ、ディラン&キャサリン同様、「ビバヒル」を観た人のほうが楽しめるような気がします。


作品のテーマ曲を聴くと全体像がなんとなくわかると思います。
80年代の陽気さが抜けきらないテーマ曲が象徴する「ビバヒル」とは対照的に、
「The OC オー・シー」では、アコギ・サウンドのイントロで始まる、憂いのある感じのテーマ曲です。

これは主人公の性格が投影されていると言えるでしょう。
「ビバヒル」では、ミネソタから引っ越してきた比較的平和な家庭を持ち、口が達者なブランドン(ジェーソン・プリーストリー)。
一方、「The OC オー・シー」では、家庭環境に恵まれておらず、口数が少ないライアン(ベンジャミン・マッケンジー)。
ライアンは、ブランドンと違い、憂いのある感じをにじませています(ベンジャミン・マッケンジーは、若いラッセル・クロウとも言われてるらしい)。
彼が悪の道に入りそうになるのを、弁護士のコーエン(ピーター・ギャラガー)に助けられるところから物語が始まります。
主人公の鬱屈した過去が、作品をよい方向に効いています。

様々な事件が起きたり、ご都合主義の部分は否めないんだけど、そこはドラマならでは――と流すとして、
それらの事件のたびに、
「ああ、ビバヒルではあんな事件あったな」とか
「この人物は、ビバヒルならあのキャラ」とか
がいちいち思い出される。
似ているのか、それとも「ビバヒル」の印象が強いのか。

「ビバヒル」シリーズが長く続いた分、単純には比べられないけど、
観比べて、どっちが好きかを駄弁ってみるのも面白いかも。
そして、「ああ、大人になったなぁ」と呟く自分がいたりいなかったり。

theOC_02.jpg


■「The OC オー・シー」<ファースト・シーズン>
発売日:2007/03/23
(c) 2007 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
公式サイト
セカンド・シーズンも待機中。

2007年09月21日

マーサ
2007-09-21 23:00

afterwedding.jpg
先日、スサンネ・ビア監督の「ある愛の風景」でびっくりした勢いで、彼女の最新作「アフター・ウェディング」を続けて観に行きました。
2007年のアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた作品。

まぁ、こちらも実にイイ(!!!)。

アフター・ウェディング、つまり、「結婚式の後」のお話です。
インドで貧しい子供たちのために活動しているデンマーク人のヤコブが、富豪の実業家ヨルゲンから寄付の申し出を受けるため、その娘の結婚式に強引に誘われるところから始まります。
見方を変えるとサスペンスのようにも思える“待ち受け感”に気をよくしながら、物語が進むにつれ明らかになってくる“事実”と、突然霧が晴れたようにずしっと感じる“思い”に胸打たれました。

日常生活の中で誰でも起こりうる“突然襲いかかる困惑”によって、周囲にいる大切な人々を巻き込んでしまう。困惑が困惑を生み、疑い、仲違いし、和解し、支え合う。
家族や親しい人の大切さを“突然襲いかかる困惑”が教えてくれるという構図。
そして、ある者はひとつの決断をし、その決断は別の者の決断を迫る巧妙さ。

“突然襲いかかる困惑”が、水面の波紋のように、登場人物それぞれの内面に影響を与えていきます。
「ある愛の風景」と同じく、連鎖する関係性がとても自然で流れるよう。

思い出すとちょっと泣けてきます。
この監督の作品は、すべてを優しく包み込むような温かさを感じます。
個人的には、心の優しい人に観てもらいたい。
もちろん、映画として素晴らしいです。大切な人と是非映画館で。


■「アフター・ウェディング」
10月27日(土) シネカノン有楽町1丁目にて公開
公式サイト

2007年09月11日

マーサ
2007-09-11 23:06

aruainohuukei.jpg
“デンマークが生んだ恐るべき才能”――でまず目に留まった。

「バベル」(2007)のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、「ナイロビの蜂」(2006)のフェルナンド・メイレレスに続く“新たな発見”――と試写状に書いてある。

「ある愛の風景」。いったいどんな作品だろう。単館系の宣伝アオリ文句かな~、とも思ったけど、気になった。

行ってみた。
観てみた。
びっくり!!!

穏やかなタイトルに騙されます。
上記のように評される監督、スサンネ・ビア。ただ者ではないっ!
人の心情をひとつひとつ積み上げていくのに秀でていて、とても入り込みやすい作品になっています。

ストーリーは、国連軍の少佐とその家族を中心に描かれます。
アフガニスタンに派兵された少佐は任務中搭乗していたヘリを撃墜されるも、命を取り留め捕虜となる。
しかし、少佐の家族には訃報が届く。
まず、ここでグッと掴まれます。
訃報を聞いた家族の描写が、単なる「泣く」ではない。
“突然の訃報”の文字通り、各個人の都合、事情、状態などお構いなしに否応なく襲いかかる不幸。
それが非常に生々しく、訃報を聞いた直後の反応~訃報の伝達~葬式~喪失感のある生活と、家族は悲しみに暮れるも、その現実を受け止めていく過程がとても自然。

(家族には死んだと思われている)少佐は監房に入れられるが、その監房にはもうひとりの捕虜がおり、共に時間を過ごす。
そしてある時、少佐は“とんでもない仕打ち”を受ける。
ここでもグイと掴まれます。
この“とんでもない仕打ち”は極限状態で、観客はこの極限状態を疑似体験するかもしれません(私は疑似体験を味わいました)。
もしこの“とんでもない仕打ち”が自分に襲いかかったらどうするか、と。
観客に「もし自分が~だったら」とすんなり感じさせるのは、それまでに積み重ねた巧みな心情描写によるところなのかもしれません。

この出来事の後、少佐は救出され家族の元に帰ることができるが、別人のようになってしまった彼に戸惑う家族と彼自身。
――と、ここからの展開がまだまだあるのだけど、ここから先は映画館で是非!

「バベル」「クラッシュ」(2006)等、強度のある作品が好きな人におすすめ。
いや、ホントにいいよコレ。


■「ある愛の風景」
11月 シネカノン有楽町2丁目にて公開
公式サイト

2007年08月31日

マーサ
2007-08-31 11:00

goodshepherd01.jpg goodshepherd02.jpg

先日、「グッド・シェパード」の記者会見に行ってきました。
ロバート・デ・ニーロが13年ぶりにメガホンを取った第2作目の映画です。
あの名優の9年ぶりの来日です。
デ・ニーロさんと言えば、個人的には「タクシー・ドライバー」('76)。学生の頃、トラヴィス(主人公)が歩くモノクロのポストカードを机の前に貼ってました。
あの狂気がたまらなかったジブンとしては、念願の記者会見。

会見場の客電が少し落ち、まずは予告編が流れます。そして、司会の掛け声で、舞台上手より登場!
本物のデ・ニーロさんです。「どーよ」のテルではありません。

「かっ・・・、かっこいい・・・」(目輝)

思わず、フツーに、いちファンとして幸せ~な瞬間♪
(こういう日は、会社に戻って仕事したくない気分になる)
非常に穏やかな物腰、語り方でしたよ~。スターはオーラが違うなぁとしみじみ。


――と、ミーハーな感想はさておき、本作ですが、冒頭の建物入口カットからして渋いです。
建物側面を真横から(真正面に)撮り、主人公(マット・デイモン)が上手から歩いてきて、壁越しに階段を下りていくマット。画がびしっと決まっています。
撮影監督によるところも大きいかと思いますが、全体的に奥行きのある空間を作っていて、重厚感を醸す画作りです。美術の功績も大きく、クッキリとした陰影と相俟ってとても綺麗です。

また、「こんなに演技上手かったっけ?」と過去の出演作を思い出してしまうほど、マットの演技が冴えてました。
スパイ活動をするCIAのエリートという役柄なので、「エイリアス」のジャック・ブリストー(ヴィクター・ガーバー)よろしく、“ハードな仕事のため(のせいで)表情が崩れない演技”をしているんですが、その中に微かに光る内面の動きを上手く表現しています。
昔の恋人に再会する表情や、息子と接し方、お茶を飲む仕草ひとつとっても、とっても味わい深い。

物語は、主人公がCIAにスカウトされる過去と、CIAで働いている現在(と言っても2007年ではない)の2つの時代を交差させて描かれます。ある日、主人公が帰宅すると自宅に置かれていた封筒の中にリール・テープが入っていて、ある重要な証拠だと思われる会話が録音されており、物語を引っ張るひとつの謎として機能します。


入念なリサーチとアドバイザーによる指摘を元に描かれた本作は、CIAの発足当時についてのリアルな史実をベースに、ひとりの人間のラブ・ストーリーをも内包しつつ、家族にすら言えない秘密を保有する裏の顔を持つ主人公の苦悩する人生を映しています。

2時間47分。
腰は疲れますが、観ごたえ十分の格調高い作品に納得です。


■「グッド・シェパード」
10月、日劇1ほか全国ロードショー
公式サイト

【動画・来日記者会見】
ロバート・デ・ニーロが監督作「グッド・シェパード」で来日し 菊池凛子とふたりでご機嫌にフォト・セッション!

2007年08月10日

マーサ
2007-08-10 11:20

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韓国の俊英パク・チャヌク監督の最新作は、なんと、ラブ・ストーリー!
今まで、「復讐者に憐れみを」(2002)「オールド・ボーイ」(2003)「親切なクムジャさん」(2005)と復讐三部作で、徹底した“憎悪”を撮ってきた彼が、“愛”を撮るわけです。

“憎しみ”を撮るより、“愛”を描くほうが難しい――

とは監督の言葉。確かに、わかる気がする。

徹底した“憎悪”描写が強烈だっただけに、“恋愛”で軟弱になったりしたらイヤだなぁ・・・と頭をかすめるも、「チャヌクさんがそんなことになるわけない!」と思うわけです。
どうしても、「何かやってくれるんじゃないか」と思うわけです。
実際、凄いことになってます。


“新世界精神クリニック”という精神病院を舞台に、自分がサイボーグであると信じている女性(イム・スジョン)と、人のものなら何でも盗むことができる才能を持った青年(チョン・ジフン[Rain(ピ)の本名])の変速ラブ・ストーリー。
頭のネジがちょっと緩んだ2人の主人公ですが、その周りにいる患者たちもネジが緩んでおり、作品全体が“常に妄想中”のように進行します。

「オールド・ボーイ」の主人公が監禁部屋の中で見たアリの這う幻視のような感覚や、妄想者の頭の中だけで展開される(実害がない)突飛な行動等、精神を病んだ方の脳内が、映像としてユーモアたっぷりに描かれる。
基本的には、精神系の病の本に載っている事実を元にしてますが、それが上手く脚本に盛り込まれており、オリジナリティは群を抜いてます。
また、本作で青年役を演じた韓国が世界に誇るアーティストのRain(ピ)が妄想の中で歌うヨーデルが様になっていて、映画の雰囲気にぴったりマッチしてました。

チャヌクさんが撮るとこうなるぜ、と言えます。かなりキテます。
三部作を撮り終え、つかの間の休息を得た監督の心境を感じる作品となってますよ。


■「サイボーグでも大丈夫」
9月 新宿武蔵野館にてロードショー
(C)CJ ENTERTAINMENT INC&MOHO FILM ALL RIGHTS RESERVED
公式サイト

2007年08月02日

マーサ
2007-08-02 12:30

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怪物と戦う者は、自分もその過程の中で怪物にならぬよう気をつけよ――

性犯罪者を18年間監視してきた監察官を描いたサイコ・サスペンス「消えた天使」の冒頭で語られる言葉です。
この言葉は、まさに本作を象徴してます。

監督は、出世作「インファナル・アフェア」(2002)で主人公2人(“マフィア組織に潜入した刑事”と“警察に潜入したマフィア”)それぞれの二面性を描いたアンドリュー・ラウ。
彼がハリウッド進出第一弾として選んだ作品も、二面性を持った主人公が登場します。
その二面性は、性犯罪者や事件そのものというよりは、それらに関わった監察官(リチャード・ギア)がその深い闇を覗いてしまったがために抱いてしまう葛藤という形で表現されていきます。

普通に考えても、警察やこのような監察官は、一般人より“凄いもの(事件)”を見聞きしているわけで、一歩間違えば心を病み、危うい状態になる可能性を秘めている職業ですよね。
しかも、性犯罪者が犯した罪は見るもおぞましい内容で、それに触れた結果、普通ではいられなくなるのもよくわかる。
この監察官の二面性がどのように表現されているかが見どころと言えます。


そして、暴力反対を訴えるためには暴力を描く必要が出てくるのと同様に、ある事件を調べていくにつれ現れる一般世界とは異なる世界の描写が割とグロくて痛い・・・(けど、映るのは一瞬なので大丈夫。血がぶしゅっと出たりするものではなく心理的なもの)
いかにも一般世界と隔絶された薄暗いSM小屋で、人体を鉤で吊し上げるステラークのパフォーマンスを模したような場面や、“人体の切断写真”を扱った雑誌など、直視したくないものがサッと出てきます。
その一方で、フツーのスーパーマーケットで前科持ちの性犯罪者が働いているといった静かな不安も含みながら、事件の核心に近づいていく。

全体的にやや露出オーバー気味で撮られたざらついた質感の画調が、異なる世界に踏み込んでいる感じを生み出している。
個人的には、随所に入る賑やかしの映像テクが気になりましたが、ハリウッド進出第一弾なだけに彼にファイナル・カットがあったのかどうかわからないので何とも言えません(でも、「デイジー」(2006)でもいろいろ入っていたような・・・)。

ともあれ、
“普通ではない者たち”が“普通ではない事件”を起こし、それを追う“普通ではいられなくなった”監察官がどのような行動を取ってしまうのか――は観てのお楽しみ。

緊迫演出が続くので、観終わった後は結構疲れると思いますよ。


■「消えた天使」
8月4日より有楽町スバル座ほか全国ロードショー
公式サイト

2007年07月13日

マーサ
2007-07-13 21:15

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ぎゃーーー!!!!!
――と叫びたくなるくらいブッ飛んだ作品「インランド・エンパイア」は、デビッド・リンチ監督の新たなる面が見える超絶作品になってます。

とにかく、ワケがわからん(笑)。
「マルホランド・ドライブ」(2001)で、心地よいわからなさを愉しんだ私は、観終わった後、あーでもないこーでもないと思考を巡らせ、自分なりの解釈を愉しんだものです。
本作も、観終わった後の“アハ前”体験を存分に味わえます。
というわけで、お話については、観た人の各自の解釈にお任せです(焦)。
私が汲み取った主な感覚は、不安、悪夢、恐怖、等々。

とりあえず、「マルホ」を観よ。そして自分の腑に落としてから本作に突入することを強くおすすめします。
なぜなら、「マルホ」のあるコンセプトがベースとなっているらしい点があり、それを完全理解(自分流で結構!)しても理解しにくいから。
もっと言えば、リンチ作品は一通り観ておいたほうがより愉しめるはずです。

※「マルホ」未見の方は、テレビで放映[7/14(土)27:20~、7/21(土)27:20~テレビ東京にて放送予定]されますが、だいぶ前の放送では割とポイントとなるある部分がカットされてましたので、できればDVDで観たほうがよいでしょう。


さらに驚きなのは、SONYのPD150で撮影したということ。
PD150と言えば、テレビやPV、自主制作で業界お馴染みの小型カメラのスタンダード機(今となっては機種世代が古いですが)。
それを使って、縦横無尽に撮っているわけです。好きなときに好きなように。
そりゃ断片的シーンの連続、ワケわかんなくなるわけです。

明らかにビデオ・ノイズが乗っている箇所が散見されるのだけれど、それもまた味になっているのがニクイ。
リンチお得意の音響効果が素晴らしく、まったく安っぽい作りになっていません。
「おいおい、心臓に悪いよ・・・」っていうびっくりシーンが最低2回(私個人的に)。
3時間もある長編であるにも関わらず、最後まで引っ張ってみせる謎、謎、謎の嵐。

あ~、心地よい。心地よい悪夢。
こういう作品、大好きです。


■「インランド・エンパイア」
7月21日(土)より、恵比寿ガーデンシネマにてロードショー
[c]2006 BY INLAND EMPIRE PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト
上映スケジュール
動画インタビュー

2007年06月20日

マーサ
2007-06-20 20:30

MovieWalkerのサイト内を、フリーワードで検索することができる新検索エンジンを導入しました。
これにより、MovieWalkerにあるレポート記事や膨大な作品データ等を、カンタンに探せるようになりました。

そして、目玉機能は、「クラスタリング」という技術。
これは、探したい語句に対して、自動的に検索結果ページの内容を分類してくれるというものです。

探したい語句について、MovieWalkerのページ全体を俯瞰した結果が表示されるので、
ほしかった映画情報だけでなく、その映画に関連する情報や、映画の小ネタ、ゴシップ等思ってもみなかったページに辿り着くかもしれません。

百聞は一見にしかず。
まずは、この次世代検索を試してみてください。
 ↓↓↓
MovieWalkerサーチ

vivisimo01.jpg
↑検索入口。


vivisimo02.jpg
↑検索結果画面イメージ。

2007年06月15日

マーサ
2007-06-15 16:00

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執着のジェイク・ギレンホールと
存在感のロバート・ダウニー・ジュニア
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目撃者による“ゾディアック”像
私がデビッド・フィンチャーの虜になったキッカケは、やはり「セブン」('95)。
あのザラついた銀残しの質感とダーク・サイドをえぐる作風、独特なセンスを感じる描写力、巧みな編集が自分のツボにドはまりで、一気に(私の)好きな監督第1位に(当時)。

先日の「バベル」公開記念に発売されたそのプレミアム・エディションDVDは、もちろん即買い。
その収録されたコメンタリーに、映画冒頭でモーガン・フリーマンとブラッド・ピットが雨の降る街の通りを歩くシーン(上手から下手へアオリ目でトラック移動する割と印象的なシーン)を、27テイク(!)撮ったという話を聞くにつけ、この人の現場は相当キツイんだろうなと思われます。

そして、そのキツイ現場が容易に想像できる最新作「ゾディアック」も、かなり強烈な作品。アメリカの超有名連続猟奇殺人事件を扱っています。
しかも未解決・・・

未解決、ということは――
 犯人が捕まらない ⇒ 謎が解けない ⇒ モヤモヤ?
と観る前から推測できます。

主に前半は、残虐な犯行とその特異性、社会的・メディア的な扱いが語られ、
次第にゾディアックを追う登場人物たちが翻弄され、変貌していく、というストーリー。

実際、これまでのフィンチャー作品のようなカタルシスは得られないと思います。
そう言ったタイプの作品ではない。

本作で感じたことは、「フィンチャー先生、大人になったなぁ」ということでした(かなり高飛車でごめんなさい)。
この「大人」という言い方は少し語弊があるかもしれないけど、未解決事件なだけに、“割り切れなさ”というか、登場人物の心理描写に力点を置いたせいなのかもしれません。じりじり・・・とした緊迫感や焦燥感をにじみ出している演出と演技陣はとても素晴らしい。

もちろん、お得意の先鋭的なビジュアルや細部に至る細かな描写は圧倒的で、
殺害シーンにハイスピード・カメラでシャッター・スピードを高めて撮ったり、
時の経過を○○が○○していくCGで表現したり(観てのお楽しみ)、
「ゲーム」('97)に出てきた1シーンと同等のシーンが挟まれたり、
と、とても目を愉しませてくれる。
他にも目を惹くシーンがたくさんあります。
内容的には非常に重いのですが・・・

鑑賞時間2時間37分がまったく長さを感じさせなかった。
ただ、編集部内では「長い」という人も。
やはり私がフィンチャー好きだから偏ってしまっている可能性があります(焦)。

今週末公開です。スリラー・ファン、サスペンス・ファン、ビジュアル・オタク(ビジュアル系のオタクではありません)、そしてもちろん映画ファン、フィンチャー・ファンは必見。

■「ゾディアック」
6月16日(土)、丸の内プラゼール他全国ロードショー
(c)2007 Warner Bros. Ent. and Paramount Pictures. All Rights Reserved.
公式サイト
上映スケジュール

2007年06月08日

マーサ
2007-06-08 19:30

今回は海外ドラマのお話。
「24」(もしくは「冬ソナ」?)で火がついた感のある深夜枠の海外ドラマ。現在、「プリズン・ブレイク」「スーパー・ナチュラル