ダサい青春、バンザイ! 「グミ・チョコレート・パイン」
2007-10-16 22:20

大槻ケンヂ原作の青春小説をケラリーノ・サンドロヴィッチ監督が
映画化した「グミ・チョコレート・パイン」を観た。
ヤバイ、、好きだ。。すごい好きだ。。終始、可笑しくって、切なくって
キュンキュンしまくってた。
舞台は1986年の東京郊外。「クラスの他のヤツらとは違うぜ、いつか何か
やってやる」と息巻いている高校生・賢三を中心とした高校生たちの恋と
友情が描かれる。息巻いてるけど、実際は何をやったらよいのかわからない、
賢三ってのは冴えないヤツなんです。映画とロックがオタク的に大好きで
普段は、冴えない仲間とサブカル談義。
好きな子に話しかけることもできなくて、妄想ばかり。
授業中に回した手紙の折り方から、隣のクラスの子に貸した惣領冬実
「ボーイフレンド」、ラジオから流れるおニャン子クラブ、ちょっと背伸びして
観に行くのは石井聰亙のオールナイト・・・。もうね、ワタシ的にキュンキュンする
アイテムにあふれてるんです。
そして、ケラ監督ならではの絶妙の間と、小ネタにニヤニヤしちゃいます。
タイトルの「グミ・チョコレート・パイン」ってのは、ジャンケンをして、グーで勝ったら、
グ・ミ、とふたつ進む小さなころには誰もがやったことがある遊びのこと。
どんどん進んじゃう人は進んじゃって、ジャンケンに負け続けちゃうと、どんどん
置いていかれちゃうあの遊びです。
人生で、“勝つ”と先に進むのかな・・・?“負ける”と置いていかれちゃうのかな・・・?
何が“勝ち”で何が“負け”で、何が“成功者”で何が“落伍者”なんだろ。。
賢三は、何かやってやる!という思いを実現すべく、バンドを始めるんだけど、
結局大人になった賢三は、「ロックで生きる!」なんて生活とはかけ離れた生活を
している。高校生の頃に思ってた一番つまらない大人になっちゃてるんだ。。
映画全編に、そんな切なさが漂う。でも、それを見つめるケラ、そして大槻ケンヂの
目が実に愛おしさにあふれてるんだなぁ。
最後にはなんだか、人生に勝ち負けなんてない、これからだって前のめりで走って
みてもいいんじゃない?と思わせてくれる。「青春って良かったよね」で終わらせる
映画ではないところもまたまたニクい。見せ方もうまいんだなぁ。
本気で胸熱くしました。
あの頃のロック少年、ロック少女、映画少年、映画少女、どうしてる?
自分の思う“幸せ”を見つけたかなぁ。
■「グミ・チョコレート・パイン」は12月よりテアトル新宿他全国順次ロードショー
>>公式サイト









