「ザ・グリッド」のビシッと決まったワンカットにゾクッ!
2007-06-08 19:30
今回は海外ドラマのお話。
「24」(もしくは「冬ソナ」?)で火がついた感のある深夜枠の海外ドラマ。現在、「プリズン・ブレイク」「スーパー・ナチュラル」など様々な海外ドラマが地上波で放送してますね。
たとえ、日本語吹き替えだとしても、お金と時間を考えると地上波でもよしとする場合もあったりなかったり。
海外ドラマのほとんどはお話重視なので(と私は思うので)、普通に観られるように撮れていればOK。映画のように、グッとくる撮影は数える程度しかありません。
そんな中、久々に興味深いと思えるワンカットがあったのでご紹介。

そのワンカットがある作品の名は、「ザ・グリッド」。
CIA、FBI、NSC、MI6といった機関がテロに立ち向かうといったとても大きなお話。
テロの首謀者がイスラム系過激派で、アメリカ内部にも敵がいる等の設定で、9.11以降のテロとの攻防が具体的に語られていく。
その「ザ・グリッド」の、とあるシーン。
言葉だけでは伝わりきらないだろうけど、一応web上再現――
建物の入口真正面から、ある人物が現れる。
その人物を映しながら、カメラがゆっくり後退。
※このとき、ズーム・バックでも、トラック・バックでもなく、
手持ち移動のようなブレを入れながらゆっくり後退。
すると、鉄条網が付いたフェンスが突然画面全体に現れる。
カメラは後退し続ける。
そのフェンス手前に警備が下手から上手へ通り過ぎる。
カメラはさらに後退。
すると、また鉄条網が付いたフェンスが突然画面全体に現れる。
今度は、そのフェンス手前にトラックが数台通り過ぎる。
カメラはさらに後退。
すると、さらに鉄条網が付いたフェンスが突然画面全体に現れる。
そのフェンス手前に警備があたりを監視している。
――というようなワンカット。
要は、ある人物が3重のフェンスによって囲まれている、というシーン。
最初のフェンスが現れたときにゾクッ、全体像が見えたときにゾクゾクッ。
どのように撮影したんだろう?と一瞬考える。
“手持ち移動のようなブレを再現する”ということがポイントだと気づきます。
あからさまにCGを駆使した「どうだ~まいったか~!」的なVFXではない。
しかしながら(だからこそ)、高度な撮影技術を効果的に使って画を際立たせつつも、さらりと印象的なシーンに仕上げた演出に頭が下がります。
こういうワンカットは観ていて非常に気持ちがよいので、思わずご紹介しました。

■「ザ・グリッド DVDコレクターズ・ボックス」
DVD発売中/3枚組 ¥5,800(税込¥6,090)
20世紀フォックス ホームエンターテイメント
(C)2007 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
※2007年6月付けの情報です。









