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執着のジェイク・ギレンホールと 存在感のロバート・ダウニー・ジュニア |
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| 目撃者による“ゾディアック”像 |
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私がデビッド・フィンチャーの虜になったキッカケは、やはり「セブン」('95)。
あのザラついた銀残しの質感とダーク・サイドをえぐる作風、独特なセンスを感じる描写力、巧みな編集が自分のツボにドはまりで、一気に(私の)好きな監督第1位に(当時)。
先日の「バベル」公開記念に発売されたそのプレミアム・エディションDVDは、もちろん即買い。
その収録されたコメンタリーに、映画冒頭でモーガン・フリーマンとブラッド・ピットが雨の降る街の通りを歩くシーン(上手から下手へアオリ目でトラック移動する割と印象的なシーン)を、27テイク(!)撮ったという話を聞くにつけ、この人の現場は相当キツイんだろうなと思われます。
そして、そのキツイ現場が容易に想像できる最新作「ゾディアック」も、かなり強烈な作品。アメリカの超有名連続猟奇殺人事件を扱っています。
しかも未解決・・・
未解決、ということは――
犯人が捕まらない ⇒ 謎が解けない ⇒ モヤモヤ?
と観る前から推測できます。
主に前半は、残虐な犯行とその特異性、社会的・メディア的な扱いが語られ、
次第にゾディアックを追う登場人物たちが翻弄され、変貌していく、というストーリー。
実際、これまでのフィンチャー作品のようなカタルシスは得られないと思います。
そう言ったタイプの作品ではない。
本作で感じたことは、「フィンチャー先生、大人になったなぁ」ということでした(かなり高飛車でごめんなさい)。
この「大人」という言い方は少し語弊があるかもしれないけど、未解決事件なだけに、“割り切れなさ”というか、登場人物の心理描写に力点を置いたせいなのかもしれません。じりじり・・・とした緊迫感や焦燥感をにじみ出している演出と演技陣はとても素晴らしい。
もちろん、お得意の先鋭的なビジュアルや細部に至る細かな描写は圧倒的で、
殺害シーンにハイスピード・カメラでシャッター・スピードを高めて撮ったり、
時の経過を○○が○○していくCGで表現したり(観てのお楽しみ)、
「ゲーム」('97)に出てきた1シーンと同等のシーンが挟まれたり、
と、とても目を愉しませてくれる。
他にも目を惹くシーンがたくさんあります。
内容的には非常に重いのですが・・・
鑑賞時間2時間37分がまったく長さを感じさせなかった。
ただ、編集部内では「長い」という人も。
やはり私がフィンチャー好きだから偏ってしまっている可能性があります(焦)。
今週末公開です。スリラー・ファン、サスペンス・ファン、ビジュアル・オタク(ビジュアル系のオタクではありません)、そしてもちろん映画ファン、フィンチャー・ファンは必見。
■「ゾディアック」
6月16日(土)、丸の内プラゼール他全国ロードショー
(c)2007 Warner Bros. Ent. and Paramount Pictures. All Rights Reserved.
公式サイト
上映スケジュール