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MovieWalker 編集部ブログ
日頃、記者会見や試写会などの取材に東奔西走し、業界の酸いも甘いも知るMovieWalker編集部メンバーによるレポートに書けないこぼれ話!!

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ミッチー
2007-02-09 22:17

恋しくて.jpg

現在の沖縄ブームの火付け役となったと言っても過言ではない
「ナビィの恋」('99)の中江裕司監督の4年ぶりの最新作「恋しくて」を
観にいってきました!
中江裕司監督は私の大好きな監督さんで、
「ナビィの恋」を観た後、沖縄に行ってサンシン(沖縄三味線)買ったほど。
そりゃ~期待も高まります。

結論から言って、期待を裏切らない素晴らしい映画でした!
物語は、石垣島の高校に通う幼なじみの加那子と栄順が
加那子の兄・セイリョウの思いつきでバンドを始めることになり、
バンドに恋に奮闘し成長していく、といったもの。

なんと言っても、キャストがいいんです。
主人公の加那子や栄順はじめ、登場するほとんどの高校生が
地元・沖縄のオーディションで選ばれた生粋の沖縄っ子たち。
主演を演じた東里翔斗(あいざとしょうと)と山入端佳美(やまのはよしみ)も、
演技経験ゼロの普通の高校生。
正直、最初は演技がぎこちないのだけど、ストーリーが進むにつれて
ちゃんと加那子と栄順としてスクリーンで輝きだす。
彼らが身につけている、明るく懐深いオーラは地元っ子ならでは!

そんな沖縄っ子に混ざって、セイリョウを演じているのが、
「カナリア」(2004)でその存在感を見せつけた石田法嗣。
彼がほんとに素晴らしい!
真っ黒に日焼けして、完璧な方言を話す彼を、すっかり
地元っ子だと思い、石田法嗣だと気づかなかったくらいだ。
セイリョウは、数年前に失踪した父親の代わりに、
ジャズバーを営む母親を手伝い、妹・加那子の面倒をみ、
ひとりいつも何かを胸に秘めている青年。
行動力があり頼りがいがあるだけでなく、繊細な面を持つセイリョウを
石田法嗣は目線や表情だけで体現している。

また、「ナビィの恋」では、西田尚美演じる奈々子はなんとなく
都会に疲れて故郷に戻り、気がつけば恋が始まっていたりと
これまでの沖縄映画や沖縄の人々の気質は“なんくるない(どうにかなる)”
という言葉で表現されることが多かった。
しかし、この映画に登場する人物は、自身の手で何かを掴み取ろう、
切り開こうと奮闘し、成長していく。
これは、“なんくるなくない”映画なのだ。

観終わった後にはきっと、すがすがしさと切なさ、そして
「やってやるぞ!」というエネルギーで溢れている。
青春まっさかりの若人も、とうに青春時代を終えた大人たちも
楽しめて元気になれるG.W.イチオシの映画である!

■「恋しくて」は、G.W.テアトル新宿・銀座テアトルシネマほか全国公開
公式サイト
■「恋しくて」撮影現場漫画レポート
沖縄シネマ漫遊記 温泉太郎の漫画レポート

         

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