スーパー銭湯も好きなのだが、ついつい惹かれてしまう鄙びた銭湯。
気になっていた津田沼の鷺沼温泉(047-452-2523)に行ってみた。
京成津田沼駅から徒歩15分。

ちっちゃい木造の建物で、入口はアパートの隙間にあり見落としそうなほど狭い。
(写真奥のほう、「ゆ」の文字が見える?)
料金は385円。番台スタイルが渋い。
どこか秘湯の共同湯のような雰囲気を漂わせている。
タオル(250円)を購入するべく、トランクスなどがぎゅうぎゅうに
詰め込まれたガラス棚からタオルを取る。
振り向くと常連さんが、端にある脱衣かごを指さしてくれた。
ちなみにタオルはほんのりいい香り。石鹸の臭いが移ったのか。
古びた蛍光灯が吊るされた浴室は
壁の板に直接富士山の絵が描いてある。お湯は黒湯。
ぬるめの湯とやや熱めの2つの浴槽がある。
私は熱い湯は苦手だが、それほど気にならずほどよい温度だった。
時折、おばさんがいきなり奥の扉をガーッと開けて
常連さんに湯温を聞いてくる(源泉は20℃を切っているので調整している)。
ドリフのコントのように結構いきなり開くのだが、気にしない。それが常連。
そこへ、ご近所と思しき元気な子供たちが登場。
浴槽に入るなり大声で「熱いーっ! 天麩羅の気持ちが分かるーっ!」。
いや、それは甘い。もし私が天麩羅なら油の中に突き落としてあげるところだ。
と言うのは嘘だが、そもそも、銭湯によくいる
バチャバチャ水遊びする元気な子供が苦手なので、ちょっと警戒していたのだ。
しかし、その後は静かにしていたので、よし。温泉は静かに楽しもう。
しかし、年季の入った建物だ。
帰り際番台のおばさんに「いつごろできたんですか?」と聞くと
「んー、あーっ……………………」とそれきり
まるで記憶の先をたどって何かに吸い込まれたように固まった。
そこで「いえ、いいです」と遠慮した。おばさんにも笑顔が戻った。


ひとっ風呂浴びた帰りはお茶。古い商店街で異彩を放つ
タンポポカフェ(047-454-8977)へ。
アンティークなランプシェードにやや暗めの照明が
レトロな雰囲気をかもし出す。
ソファーが落ち着けて高ポイントだ。
風呂上りの心地よい疲労感で、寝てしまいそう。
ということで、味のある温泉とカフェをハシゴ。幸せな夕方だ。